4月8日 北陸某川

私としてはめずらしく、日本海側の川に行ってきました。
この川は、以前からお話だけは聞いていたので、
一度出向いて見ようと以前から考えていました。
なお、事情により、地名と河川名は伏せさせて頂きます。
日本海側の渓魚と言えば、当然本来はヤマメとイワナです。
最近は漁協の放流も、アマゴ+ヤマメ+イワナ(+ニジマス)・・・
なんてなっている川も多くて、在来の魚種の分布はどうにも曖昧になってきていますね。
ここに疑問を感じるのは、私だけでは無いと思いますが。
今回訪れたのも、アマゴとイワナの渓です。
ヤマメも僅かに棲息しているそうですが、頑張って繁殖して欲しいと思います。

この川に来て、竿を出して見てまず感じた事は、「小さいが、魚が多い」でした。
ウジャウジャと言う表現がありますが、何しろ魚影の濃い川です。
山と樹木を見ても、環境が良いのが解ります。
山の角度は急峻で、枝沢もそこそこ沢山。
水溜りにはイモリが居たり、山菜もそこここに見えます。
川に立てば、何処でもそれっぽいポイントからはアタリが出ます・・・
と書くと、さぞ良いロケーションで、魚が簡単に釣れそうな表現になりますが、
そんなに甘くは無いのですね、これがホントに・・・(汗)。

まず、良さそうなポイントの近くには、何故か木の枝なんかの障害物が多くて、
神経質なくらいに周りを考えながら竿を振らないと、仕掛けが次々にパーになります。

しばらく釣ってから、ふと気付きました。
良い流れと見たポイントがあっても、
私には手が出せない事が多いのは、障害物を避けられる振込みが出来ていないのだと。
それならばと、竿を短くしたり、イトを短くしたり。
苦肉の策?でしょうか、いろいろやって見ましたが・・・。
そもそも振込みが甘いくせに、仕掛けが変わる訳ですから、
毎回の竿を振る感覚の違いのせいで、余計にトラブルを増やす有様。
何時以来だったか?一日で、10回位はイトを失いました。
いや、なんともヘタクソにも程がある・・・(汗)。
私は昼頃の時点で、好釣果は半分以上諦めていました。
多分、「マグレ」なら竿を振るうちに起きる可能性はありますが、
そんなことよりも、私には狙ったポイントに打ち込んで、仕掛けを流すと言う、渓流釣りにおけるごくごく初歩的な動作が、この川ではままならないのです。
釣れることよりも何よりも、私の意識は途中から其方に向かって来ました。
最近、私は開けた川原で竿を振ることが多くなっていました。
川原も広い、障害物も少ない、ノビノビと釣りが出来る。
ただし、川幅が大きすぎない。そんな川を選んで釣行していたのです。
コレは単に、私の好みなんですけどね。
謎が一つ解けた感じがしました。
今まで、名手と言われる人がガッチリ釣る川で、
私が行ってもイマイチ釣れない、なんてのは、
悔しいとか、ウンザリするとかを通り越して、笑っちゃうくらい何回も経験してます。
そうです。
その差の一つは、この基本動作にあったんです(多分ですけど)。
目からウロコが落ちる気がしましたね、久しぶりに。
今回は障害物のせいで、神経質にならざるを得ないのですが、
何処に振り込んで、どう流すか、ということについては、
川が大きいとか、障害物があるとかないとかは関係なく重要な事の筈。
開けた川で釣りをすることに慣れている私は、
いつもなら打ち込んだ位置が多少ズレても、どうにでも調整できますし、
何度でも打ち返せます。それが今回出来ない・・・・。
ならばいつもは使わない神経を使うしかありません。
いきなり上手く行くものでもないのですけども(笑)。
この事に気付き、次に広い川に出向いた時に意識をすれば、
さらに正確な振込みが出来るようになるかも? ふっふっふ・・!楽しみ♪
これが出来れば、気難しい魚の多い本流でも、
充分通じる技が身に付くような気がします。
実戦で気付いた事は、すぐさま試したくなるのですが・・・・
過去の経験上、こうなるとその日は釣りそのものが悪循環になります。

何でか、と言いますと。
今までの自分の振込みがオカシイかも、と疑って掛かるモンですから、
障害物の無いポイントに行っても、普段はしないような振込み方をしてみたり。
アソコが良さそうな流れだと思っても、わざわざ違う流れから攻めようとしてみたり。
自分なら、何時もはこの辺に振り込むだろうと思う所を外してみたり。
要らん事を考えるものですから、余計に釣れなくなり、
「目からウロコ」の効果はまずその日には現れません。
ま、そんだけ私が未熟だってことですな。はっはっは・・・!
こんな日は、ジタバタせずにリラックスしたいのですが、
釣れないと悔しいのも確かですし。
でも、違った視点が手に入った面白さで、さして凹んだりもしませんし。
やはりと言うか、今回私は大した釣果は無かったです。
魚はそこそこ相手をしてくれましたが、私の意識の中では「完敗」しました。
今日ほど自分の釣りの弱点を見つけられたのは、多分遠山川本流を初めて見たとき以来ですね。
この体験を生かして、今後は更なるステップアップを図る気マンマンの私。
経験は財産ですからね。いつもポジティブに考えます(笑)。
自分の中で「視点と意識の変化」を体感するのは心地よいですね。
とにかく良い勉強が出来たと思いました。同行頂いた各氏と、この川には、心から感謝したいです。
さ〜て、この学びの効果が釣果に現れるのは、一体何時になるやら・・・??
追記ですが。

同行と案内をしてくださったS氏が、私にとっては衝撃的なアマゴを釣りました。
暗いところで撮ったのと、生簀を作る場所が無かったのと、
さっさとリリースしたかったのと・・・なんか言い訳くさいですが、
画像がイマイチなのが申し訳ない。
このアマゴ、8寸位なんですが、見て解るでしょうか。
もの凄く特徴的な尻鰭!!
大きさ、色合い、太さ、長さ。私は初めて見たタイプのアマゴの鰭です。(ちなみに私、尻鰭フェチです・笑)
この魚はまだ産卵の名残があり、痩せていましたが、
色合いはピカピカだったので、新緑の頃には回復してくるでしょう。
回復したこの魚が釣りたい!
ってことで、今回の学びと併せて、次回の釣行に意欲を燃やしています。
この川の年鑑札も買ってしまいましたしね(笑)。
みておれ!この渓のオリジナルあまご!
何時か釣ってやるからな〜!!
そういえば、本来此処はヤマメ域だった・・・
この渓にヤマメが豊富に棲んでいたら、こんな姿のヤマメが育ったのだろうか・・?
真に興味深い川と出会ったと思いました。